このサイトでは今までSAP GUIをベースに書いてきていますが、今後の流れとしてFioriに変わっていくことが予想されているので、そこについても書いていきたいなと考えています。
SAP社の公式ブログを読んでいても、FioriをSAP関連のシステムのメインUIにしていく方向性にあることが読み取れますし、ユーザー体験としてもPCオンリーよりスマホ・タブレットで操作できる方が良いでしょう。
また、DX(デジタルトランスフォーメーション)の観点からも、その方が望ましいといえます。
とはいえ、私自身も過去携わったS/4 HANA案件ではFioriを使わず従来通りSAP GUIを利用する方針でしたし、経験がないため、YouTubeに上がっている関連動画、ネット上に掲載されている情報、書籍等から得た情報を元に整理していきたいと思います。
探してみると情報としては意外にたくさんあったのですが、基本的に英語なので苦労しますが・・・
Fioriとは何か?
Fioriとは何かということですが、2013年のブログ記事にはこのような表現で説明されています。
モバイル、デスクトップで利用できる新しいビジネスアプリケーション群
要するに、パソコンだけではなくスマホやタブレットなども含めた様々な端末からアクセスできる新しいユーザーインターフェースのことです。
S/4 HANAを導入すると標準でFioriが使えるようになっているみたいですし、将来的に新規機能の追加もSAP GUIではなくFioriを中心に行なっていくとのことなので、SAP関連の技術者として仕事をしていくのであれば、遅かれ早かれ知識をインプットしていく必要があるでしょう。
Fioriになったときに必要となる技術は?
SAP GUIの場合はSAP標準のカスタマイズ等のノウハウ、ABAP言語での開発スキルがシステム的な面で主に必要とされていました。(ベーシス担当の場合はインフラの知識)
それがFioriを使う場合は、フロントエンドがWebになるので、HTML、CSS、JavaScriptを中心としたいわゆるWebサービス開発に必要とされるスキルに加えて、SAP UI5というフレームワークが提供されており、それをつかって開発することになるようなので、そのスキルも必要となります。
また、バックエンド側のERPシステム(S/4 HANA)との連携にはODataというフォーマットで行われるため、その辺りの知識も必要となり、今まで以上に知っておきたいことの範囲が広がっていくと考えられます。
さらに、すでに多くの企業で進められているクラウド化によって、ERPシステム自体をAWSやGCPなどクラウド環境で構築するケースも増えており、そこも無視できないでしょう。
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