一括請求機能と一括会計リリース

SAPのSD(販売管理)モジュールのゴールは請求機能で、それ以降の入金管理はFI(財務会計)での管理となります。

この請求処理を行う方法として、営業担当者や経理担当者が1件ずつ確認しながら処理することもできますが、一括で処理する機能もSAP標準機能として用意されていますので、今回は一括で請求処理を行う機能について紹介したいと思います。

SDモジュールの基本の流れをおさらい

請求処理の話をする前に簡単にSDモジュールの基本的な流れをおさらいしておきたいと思います。

受注生産や受注仕入れが発生するようなケースや、出荷証明を行うケースなど少し複雑になることもありますが、大きな流れとしては『受注→出荷→請求』というのが、SDの基本となります。

つまり、請求を行う前段階として出荷が行われており、その記録として出荷伝票が登録されているか、もしくはサービス等で出荷を伴わない場合は受注伝票が登録されているのが前提となります。

その辺りの流れについては以下の記事でも書いていますので、そちらも参考にしてみてください。

一括請求機能について

商品・製品が顧客の手に渡り検収が終わったタイミング等で、売り手としては支払いを受ける権利を得ることになります。

ほとんどのケースで顧客との間で取り決めた期日に支払ってもらう事になるため、このタイミングでは一旦、請求書を発行して取引先に対して債務の発生を通知するという業務を行います。

この請求書を発行し、債権を計上する部分をSAPではSDの請求機能で行う事になりますが、出荷をする度に個別の出荷伝票を指定して請求伝票登録(Tr-cd:VF01)を行うこともできますが、件数が多くなってくると1つずつ処理をするのは難しくなってきます。

そのため、SAPは標準機能として一括で請求伝票を登録するための機能が用意されています。トランザクションコードはVF04で、この機能を使うと、得意先などの条件を指定してまとめて請求伝票を登録することができます。

もちろん夜間等に自動処理することも可能となっているため、多くのケースでは、この機能をジョブとして自動起動するようにスケジューリングして、請求伝票を登録しています。

一括で会計リリースについて

SAP標準の仕組みとして、請求伝票を登録すると自動的に会計伝票が登録され、売上が計上される仕訳が起きることになるのですが、会計仕訳の登録については経理の人が確認してから登録するようにしたい、というケースも多々あります。

その場合は、SDの請求伝票の登録と会計伝票の登録のステップを分けて行うことも可能です。

この請求伝票の登録と同時に会計伝票を登録するか分けるかは、請求伝票タイプのカスタマイズで制御することができ、上記のような要件があった場合には、請求伝票登録と会計リリースを2段階で行うようにカスタマイズします。

その場合も、個別の請求伝票に対して請求伝票変更(Tr-cd:VF02)で会計リリースしていくことも出来ますが、一括リリース(Tr-cd:VFX3)を行うことも可能です。

もちろん一括会計リリースもジョブを仕込んでおけば自動で行うことができますので、要件に応じてリリース自体の処理は自動で行うというのも可能です。

まとめ

今回は、SDの請求処理を一括処理する方法について説明しました。

多くの企業で使用されている機能になりますので、ぜひこの機会に覚えておいてください。

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