SAPを使う場合には、常に『組織』を意識する必要があります。
財務会計(FI)の場合には、当然ですが会社(法人)を表すものが必要で、それを会社コードと呼ばれるもので表現する形になります。財務会計の大きな目的の1つが『財務諸表』の作成・公開なので、SAPのシステムも会社コード単位で財務諸表を作成できる仕組みになっています。
会社コード情報が保存されているテーブル
会社コードの情報はカスタマイズで定義していくのですが、その情報の多くはテーブル『T001』に保存されています。FI関連のアドオン開発をする場合には必ずといって良いぐらい使うテーブルなので覚えておきましょう。
会社以外の単位で使う事もたまにある
SAPの機能としては会社コードは名称通り会社の単位でコードを振って使うのを想定してシステムが作成されています。ですが、実際の運用として会社とは異なる単位で使うことは割とよくあります。
カンパニー制をとっている会社の場合や、事業部の独立性が高く1つの会社のような扱いをしている場合などは会社コードで分けることがあります。
一応、そのような場合に『事業領域』や『セグメント』が用意されているのですが、システム的には会社コードに依存する形になるので、システムの設計上、会社コードで分けるという事もあります。
また、以前は別会社として存在していたものを企業統合によって1つの会社になった場合なども、複数の会社コードが1つの会社になっていたりします。
SAPを使う上で会社コードは欠かせないので、カスタマイズの場所も含めて知っておくようにしましょう。
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