SAPの固定資産管理(FI-AA)の重要な概念の1つに償却領域というのがあります。
固定資産の管理をする際に、目的別に金額の把握が求められるために目的別に金額を参照することが出来るように領域を分けて金額管理をするということが出来るようになっています。
つまり、日本基準とIFRSの両方の財務諸表を作成する場合や、法人税の申告用の金額を把握する時など、同じ固定資産に対して異なる計算が必要なケースがあり、それをシステムで管理するために償却領域というのが用意されているという形です。
償却領域自体はカスタマイズなので、システム導入時に必要なものを定義しておきます。そして、固定資産の種類によって必要な償却領域がある程度決まるので、資産クラスに紐付く形で、固定資産マスタ作成時に自動で償却領域が用意されます。
また、補助金等を利用して固定資産を購入した場合などで圧縮記帳を行う場合にも、圧縮額の管理に償却領域を利用するケースがあります。(SAPの用語では投資援助)
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