SD(販売管理)のざっくりとした流れ

ERPというのは、企業の基幹業務のデータが1つのデータベースに乗っかってシステムとして動いているというのが根本の考え方なので、専門領域は分かれていたとしても何となくは他の領域の事も知っておく必要があります。

※実際は自分の領域以外は知らない人がほとんどなんですけどね。

詳しいところは専門の人に任せるとしても、最低限知っておきたい部分というのはあり、今回はSDのざっくりとした流れを説明しておきたいなと思います。

SD(販売管理)の流れ

SDモジュールで管理するものは、販売部分、つまり顧客から注文を受けて売上が計上されるまでです。

ざっくり考えると次の3つのステップになります。

  1. 受注
  2. 出荷
  3. 請求

簡単にですが、それぞれ説明しておきます。

受注について

取引先からの注文を受ける事で、取引の内容を伝票という形で記録しておくために、受注伝票を登録します。

トランザクションコードは『VA01』で、どこの取引先からどんな商品をどれぐらい注文してもらったのかを記録します。

最近では、EDI等の電子的にデータ連携して登録するケースもあります。

出荷について

販売するものが物理的な物の場合は、その商品を出荷して届けないといけません。その時に行うのが出荷の作業で、SAP上では、出荷伝票を登録して出庫の処理をします。

その時に使うのが、トランザクションコード『VL01N』です。

このタイミングで、システム的には商品の保管場所から在庫が払い出される形になります。

請求について

商品を出荷したら、次に請求処理を行います。トランザクションコードでいうと『VF01』で、このタイミングで売上が計上されます。

業務運用によっては、夜間等に一括で請求する(VF04)ケースも多いので覚えておきましょう。

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