SUIMでユーザー別・ロール別の割当と変更履歴を確認する方法

「このユーザーにはどのロールが付いているか」「このロールを使えるユーザーは誰か」「いつ割当が変わったか」。SAP GUIのSUIM(ユーザー情報システム)を使うと、これらを目的別に調べられます。

この記事では、現在の割当をユーザー別・ロール別に確認する方法と、過去の割当変更を変更伝票で追う方法を分けて説明します。画面のメニュー名は、SAPのリリースや言語設定によって少し異なる場合があります。

まず確認したいことからメニューを選ぶ

知りたいこと SUIMで選ぶ主なメニュー 検索の起点
あるユーザーに割り当てられたロール ロール → 複合選択基準によるロール → ユーザー割当別 ユーザーID
あるロールを割り当てられたユーザー ユーザー → 複合選択基準によるユーザー → ロール別 ロール名
ロール割当の追加・削除などの履歴 変更伝票 → ロール割当 ユーザー、ロール、期間など

SUIMは検索・確認のための画面です。ロールの追加や削除を行うときは、ロール一括割当の記事で説明したSU10・PFCG・SU01などを使います。

ユーザー別:あるユーザーのロールを調べる

  1. トランザクションコードSUIMを起動します。
  2. 「ロール → 複合選択基準によるロール → ユーザー割当別」を開きます。
  3. 調べたいユーザーIDを入力して実行します。
  4. 結果に表示されたロール名を確認します。必要に応じてPFCGでロールの内容、SU01の「ロール」タブでそのユーザーの割当と有効期間を確認します。

例えば異動後のユーザーが以前の業務画面を使える場合は、まずそのユーザーの割当ロールを一覧にし、残っている旧部門のロールがないかを確認します。検索結果のロール名だけで判断せず、有効期間も確認してください。

ロール別:あるロールを持つユーザーを調べる

  1. SUIMで「ユーザー → 複合選択基準によるユーザー → ロール別」を開きます。「使用先一覧 → ロール → ユーザー内」から同じ検索を開ける構成もあります。
  2. 調べたいロール名を入力して実行します。
  3. 結果のユーザーIDを、申請・承認された対象者一覧と照合します。不要な割当や対象漏れがないか確認します。

ロール名の一部だけを指定すると結果が広がります。最初は対象ロールをできるだけ正確に指定し、結果が多い場合は検索条件を見直します。ロール自体の割当一覧を確認したいときは、PFCGの「ユーザー」タブも利用できます。

変更履歴:ロール割当がいつ変わったかを調べる

現在の割当一覧には、削除済みロールの過去の割当は残りません。「誰が、いつ、どのユーザーのロール割当を変更したか」を追う場合は、SUIMの変更伝票を使います。

  1. SUIMで「変更伝票 → ロール割当」を開きます。画面によっては「変更伝票 → ロール」の中で「ユーザーへのロール割当」を選びます。
  2. ユーザーID、ロール名、変更期間など、分かっている条件を入力して実行します。期間を先に絞ると結果を確認しやすくなります。
  3. 結果の変更日時、変更者、対象ユーザー、ロール、変更内容を確認します。詳細が必要なら該当行を開きます。

ここで見る変更日時と、ロールの有効開始日・終了日は別の情報です。例えば将来日から有効なロールを今日登録した場合、変更伝票には今日の操作が記録されますが、ロールの利用開始日は将来日です。

調査例:ロール付与後に使えないとき

  1. ユーザー別検索で、期待したロールが対象ユーザーに割り当てられているか確認します。
  2. ロール別検索で、同じロールを持つ他のユーザーとの違いを見ます。
  3. 変更伝票で、直近の追加・削除や有効期間の変更を確認します。
  4. 割当が正しければ、ロールの権限プロファイル生成、ユーザーマスタ比較、有効期間を確認し、その後に実際の権限不足を調べます。

権限エラーそのものの切り分けは、権限テストをする時に行うことも参照してください。SUIMにロールが表示されることと、業務操作に必要な権限が使えることは同じではありません。

検索時の注意点

  • システムとクライアント:まず、調べている環境が依頼対象と一致するか確認します。中央ユーザー管理(CUA)を使う環境では、管理元と子システムの違いにも注意します。
  • 有効期間:割当があっても、開始前または終了後のロールは現在の利用可否に直結しません。
  • 検索条件:条件を空欄にした広い検索は大量の結果を返すことがあります。対象のユーザーやロール、期間で絞ります。
  • 現在と履歴:現時点の割当はユーザー別・ロール別の検索、過去の追加・削除は変更伝票で確認します。

まとめ

SUIMでは、ユーザーIDからロールを探す、ロール名からユーザーを探す、変更伝票で過去の操作を追うという3つを使い分けます。調査の目的に合うメニューを選び、結果を有効期間や作業対象と照合すると、割当漏れや不要な権限を見つけやすくなります。

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