SAPのシステムは開発機、テスト機、本番機の3ランドスケープ環境を用意することが一般的です。
中には、開発機と本番機の2環境のみで運用しているケースもありますが、多くの場合は上記の通りです。
通常は本番環境でプログラムやカスタマイズを修正することは無いので、開発機で変更してテストしたものをテスト機や本番機に移送で反映することになります。
その際にその移送作業を誰がやるのかはプロジェクトによって異なるのですが、開発機からテスト機までは開発側で行うというケースも割とよくあります。
その際の手順を簡単に書いておきます。
まず最初に行うことは、開発機で移送依頼のリリースを行います。具体的には、SE01もしくはSE10などで、該当移送依頼のツリーを展開して、子階層からトラックボタンを押してリリースしていきます。
そうすると、移送ファイルが作成され他システムにオブジェクトを反映することができる状態になります。
次に移送内容を反映したいテスト機等にログインして、トランザクションコード:STMSを起動します。
STMSを起動すると、画面上にボタンが並んでいるので、その中からトラックボタンをクリックします。そうすると、関連している環境が一覧表示されるので、移送を反映したい環境(テスト機)をダブルクリックします。
表示された画面には過去の移送依頼が一覧で表示されているのですが、リリースしたばかりのものは表示されていないことがあるので、一度リフレッシュボタンを押します。
で、画面一番下にスクロールすると該当の移送依頼番号が表示されているはずなので、それを選択(画面の上に選択ボタンがあります)して、トラックボタンを押します。
SAPのバージョンによって多少異なるのですが、トラックボタンには荷物を満杯に載せているイラストのものと、少しだけ載せているものがあるので、後者のボタンをクリックします。(1つしか無い場合は、そのボタンで大丈夫です)
そうするとポップアップ画面が出てくるので、そこにある実行ボタンをクリックすると移送が開始され、少し時間が経つと反映されるので、それで移送完了です。
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