SAPのFI、CO辺りに携わっていると耳にする言葉として『標準階層』と『代替階層』というものがあります。
標準階層とは?
標準階層というのは何かというと、原価センタグループ、利益センタグループの一種です。
それらの中で管理領域内に登録されている全ての原価センタ、利益センタが含まれているものを標準階層と呼び、必ず1つ作成する必要があります。
通常の原価センタグループや利益センタグループは階層構造で定義するのが通常ですが、標準階層については階層化せずにフラットな構造で定義することが一般的です。
標準階層以外のグループを代替階層と呼ぶ
レポート目的や配賦目的などのために、原価センタグループや利益センタグループを登録することがありますが、標準階層以外の原価センタグループや利益センタグループを代替階層と呼びます。
マスタ登録時に標準階層を設定
原価センタ、利益センタのマスタ登録の時に必須となっている項目がいくつかありますが、その内の『階層エリア』という項目が標準階層です。
ですので、原価センタ等を登録する時に紐付けられる形になるため、マスタ登録後にグループを変更して追加する必要はありません。
関連トランザクション
- KS01:原価センタ登録
- KE51:利益センタ登録
- KSH2:原価センタグループ変更
- KCH2:利益センタグループ変更
- OKEON:標準階層変更(原価センタ)
- OKENN:標準階層照会(原価センタ)
- KCH5N:標準階層変更(利益センタ)
- KCH6N:標準階層照会(利益センタ)
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