財務会計において重要な概念の1つに会計期間があります。
これはSAP特有のものではなく、一般的な企業会計の方針として1ヶ月を1つのまとまりとして会計処理をしている企業が多く、その1まとまりの期間のことを会計期間といいます。
通常のカレンダーでは1月1日をスタートとして1年が始まりますが、企業会計においては任意に決めることが可能です。
多いのは4月スタートで3月を年度末とする企業ですが、4月スタートの企業であれば、4月が1会計期間、5月が2会計期間、3月が12会計期間ということになります。
SAPの仕組みとしては会計期間バリアントというもので開始月と終了月を決めて、それが会社コードに紐付いてくるようなカスタマイズをします。
あと、SAPの会計期間に関しては『特別会計期間』と呼ばれるものがあります。
普通に考えると1年は12ヶ月なので、会計期間も1〜12ですよね。ですが、SAPの会計期間は1〜16まで使えるようになっています。
13〜16会計期間というのが何かというと、決算整理等の特別な用途のために会計期間として色をつけておきたいときに使うものです。
ちなみに特別会計期間への転記は年度の末日(4〜3月の会社の場合は3月31日)に転記することになります。
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