S/4HANAではテーブルBSEGはACDOCAに置き換わる

SAPのERPに携わる人であれば、標準の会計伝票明細データが保存されるBSEGテーブルはご存知ですよね。

取引データが全てここに登録されてくるテーブルとして標準機能はもちろん、アドオン開発でも頻繁に使用するテーブルです。このBSEGがSAPの最新バージョンである『S/4HANA』になったらACDOCAというテーブルに置き換わることになります。

正確には置き換わるというより、CO関連のデータも含めて全ての取引データがACDOCAに集約されて保存されることになります。また、BSEGなど従来のテーブルについても残っていますし会計伝票明細データが保存されていきます。ただ、会計伝票明細の全てがそこに登録されるわけではなくなり、一部BSEGに登録されないデータもあるため、今まで会計伝票明細を取得するという時にBSEGを使っていたのと同じように使用すると想定通りにデータが取得できないケースが出てきてしまいバグに繋がる可能性があるので要注意です。

ですので、S/4HANA後は会計伝票明細を取得するならACDOCAテーブルから取得するのが良いでしょう。従来のECCなどからS/4HANAにバージョンアップする際には、ここを考慮しておく必要があり、バージョンアップ対応としてBSEGを使っているアドオンは修正しないといけない可能性があります。

BSEGに限らず、このようにS/4 HANAに変わるとテーブル構成も変わる箇所があるので注意しましょう。ちなみに入出庫関連はMATDOCというテーブルがあるので、ご参考まで。

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