プロジェクトの収益・費用を管理したい場合にPSモジュールを導入することになります。
ソフトウェアの開発や建設など、比較的長期に渡って製造するようなもので、生産方式でいうとETO(個別受注生産/受注設計生産)と呼ばれるケースで使うケースが多いです。
そのPSの中心となるマスタにプロジェクト・WBS要素というのがあります。今回はこのプロジェクトとWBSについて解説したいと思います。
WBSは階層構造で管理出来るオブジェクト
プロジェクトとWBS要素は階層構造となっており、最上位にプロジェクト、プロジェクトの下層にWBS要素がぶら下がる形になります。
WBS要素は階層構造にできるため、要件に合わせて任意にWBS要素を追加してぶら下げていくことが可能です。ソフトウェア開発プロジェクトで言うと、要件定義フェーズ・設計フェーズ・開発フェーズのような形でWBS要素を作成し、さらにそれぞれの下に個別のタスクのWBSをぶら下げていくようなイメージです。
そうすることで、各フェーズ・タスクに対してコストを計上出来るようになり、計上されたコストを集計することで、原価管理が出来るようになります。
プロジェクト・WBS要素の登録方法
プロジェクトの登録およびWBS要素の登録は以下の個別のトランザクションコードも用意されていますが、プロジェクトビルダ(T-code:CJ20N)を使用すると1つのトランザクションで全てを登録できて便利です。
- プロジェクトの登録・変更・照会:CJ01・CJ02・CJ03
- WBS要素の登録・変更・照会:CJ11・CJ12・CJ13
何でも出来る画面は、それゆえに分かりにくいと感じることもあるかもしれませんので、ケースバイケースで使い分けていただけたら良いかと思います。
WBS要素の運用区分
WBSマスタにはたくさんの項目があり、1つずつ説明していくと1記事におさまらないので、概要として知っておきたい項目に絞って説明したいと思います。
WBSマスタに『運用区分』という以下のセクションがありますが、会計的な観点で何が出来るのかを指定する項目になっています。
- 計画要素
- 勘定設定要素
- 請求要素
概算日程計画
SAPコンサル等のソフトウェア開発のプロジェクトに携わっている方なら、タスク管理にWBSが使われていることのを経験したことがあると思います。そのWBSと同じように、SAPのWBSマスタでも開始日や終了日等の予定を管理することが出来ます。
ただ、そこで管理出来るのは概算の日程計画だけになるため、詳細な日程計画が必要な場合は、ネットワーク/活動というオブジェクトをWBSに紐付ける形で登録できるため、そちらを使うことになります。