財務会計(FI)

ERPシステムというのは大まかに言うと、物の動きとお金の動きを1つのデータベースの中でリアルタイムに連携させて把握出来るようにするというのが1つのコンセプトとしてあって、SAPのERPを導入する企業はどんな形であっても財務会計(FI)モジュールは導入しているケースがほとんどです。(というより、今まで財務会計部分を導入していない企業を見たことがありません)

 

 

財務会計というのは何かというと、制度会計とも言われるのですが、要するに会計報告をするための財務諸表を作成することを主目的として、お金の出入りを管理するものです。

会計というのは、簿記と密接に関わっているので、SAPの仕事に携わることになって、尚且つ会計系の仕事をすることになったら、まずは簿記の勉強をしましょう。簿記がわかっていないと全く仕事にならないため、まずは3級程度で良いので本屋さんでテキストを購入してきて読んでみてください。(資格を取る必要はありません)

 

 

では、この後から、SAPの財務会計について色々と書いていきます。

 

組織と基本のマスタデータ

財務会計(FI)モジュールにおいて絶対にしっておかないといけないのが『会社コード』です。

名前からも分かる通り、会社に対して振られることが想定されるコードです。なので、標準機能ではこの会社コードの単位で貸借対照表や損益計算書等が作成される形になります。

会社コードに関してはこの記事に書いていますので、そちらを読んでみてください。

FI(財務会計)で会社組織を表す会社コード

事業ごとの切り口を表現するためのセグメント