貸借対照表(B/S)・損益計算書(P/L)を作るために使う財務諸表バージョン

SAPのERPシステムというのは企業の基幹システムなので、当然、会計システムの要素も含んでいます。

会計システムの中にも色々な要素はありますが、1つ大きな目的として貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)を作成するというのがあります。

日々の取引を会計仕訳として記録しておいて、それを集計する形で企業の財務状況や損益を確認する帳票を作成するということですね。

SAPにも当然、財務諸表を作成する機能があり、それを『財務諸表バージョン』というものを使って作成します。(トランザクションコード:FSE2)

資産の部には、「流動資産」と「固定資産」と「投資その他の資産」があって、「流動資産」の下には「当座預金」と「売掛金」と・・・という感じでどのように財務諸表を表示するのかを階層構造で定義していく形です。

当然、階層の一番下位には個別の勘定コードがくる形になり、逆に言うと、個別の勘定の積み上げで財務諸表が作られるので、どんな括りで財務諸表を作るのかを定義していきます。

財務諸表バージョンに関してはどこの会社であっても基本的は作成するものなので、ぜひ知っておいてください。

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