どうしようもない時の苦肉の策、移送依頼をSE01で無理矢理作る

SAPの案件をやっていると、絶対に関わることになるのが『移送依頼』というものです。

開発機、検証機、本番機の3ランドスケープと呼ばれる構成が推奨されていて、多くのプロジェクトで、この構成で環境構築されています。開発機で設定したカスタマイズや作成したプログラム等を、検証機に反映してテストをし、問題なければ本番機にも反映するというのが、一般的なデプロイの流れになります。

この環境間で、オブジェクトを反映させる時に使うのが、移送依頼です。通常は、開発環境をオブジェクト修正を保存したタイミングで移送依頼を登録するように環境設定されていますが、オブジェクトの種類や環境設定によっては、移送依頼を登録するポップアップが出ず、移送依頼を発番出来ない事があります。

ものによって違いますし、そうするのか適切ではないものも多々あるので、推奨はできませんが、移送依頼というのは、オブジェクト修正のタイミングに関係なく、実は登録する事が可能です。

トランザクションコードSE01等で移送の画面を開き、登録ボタンを押すと、空の移送依頼が登録されます。登録された移送依頼をダブルクリックして設定画面に入り、変更ボタンを押すと、移送の中身のオブジェクトをそこに設定する事が可能です。

それをリリースして、インポートすればだいたいのものは、移送する事ができます。普段はこの方法を使う事はないのですが、なぜか移送依頼が登録出来ないというケースで、どうしようも無くなった時に最後の手段として知っておくと助かる時があるかもしれません。

ただ、失敗すると環境が壊れる可能性もあるので、もし必要になった時は慎重にかつしっかりと検証してから試してみてください。

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