SAP ERPを基幹システムとして利用している場合も、そのシステム単体で動くということは、ほとんど無く、外部システムと連携して動くことになります。また、同じSAP ERPであっても開発環境・テスト環境・本番環境は別サーバーになることが多く、それら同士が連携して動くこともあります。
そのような場合に、システム間で接続し合って動くことができるように接続の設定をする必要があります。SAP GUIからトランザクションコード『SM59』を起動してRFC接続設定を行うことができます。RFCというのはRemote Function Callの略で、外部システムのファンクションを呼び出すための設定です。
設定としてはいくつか種類がありますが、1つは『ABAP接続』というものです。
2つのSAPシステム間で通信をする場合に必要となる設定です。例えば、トランザクションコード『SCMP』というテーブルデータの比較ツールだったり、プログラム等のオブジェクトに差異がないかをチェックするツールなどを利用する場合などに必要となります。
設定内容はホスト名やインスタンス番号、ログイン情報(ユーザーID、パスワード)などの情報です。ちなみにここでのユーザーはリモート接続してもらうためのアカウントを用意して、そのアカウントを使って接続してくるイメージです。
設定ができたら接続テストができるので、テストして問題なければOKです。
あとはHTTP、HTTPS接続で外部システムとの連携するための接続設定です。
SAP ERPを導入する企業の場合、基本的には会社の規模も大きく、稼働しているシステムもたくさんあることがほとんどです。それらのシステムとSAPとを連携するためには接続設定をする必要があり、それもここで行ます。
基本的にはBASIS担当のメンバーが設定を実施することになるケースが多いとは思いますが、アプリケーション担当であっても、この辺りで設定をしているということは知っておいて損はないと思うので、覚えておいてください。
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