共通部門に集まった費用を各部門へ配分するとき、SAP COでは周期(サイクル)を使います。周期には「どの費用を、どこへ、どの基準で配るか」を設定し、対象期間に実行します。配賦の種類やSAPの版で画面・伝票の扱いは変わるため、ここでは原価センタの実績配賦を例にします。
周期とセグメントの構造
| 設定 | 意味 |
|---|---|
| 周期 | 配賦処理全体の単位。有効期間などを管理する |
| セグメント | センダ・レシーバ・配賦ルールをまとめた単位。周期内に複数設定できる |
| センダ | 費用を出す原価センタと対象原価要素 |
| レシーバ | 費用を受ける原価センタなど |
| 配賦基準 | 固定比率、統計キー数値など、受け手間の分け方 |
配賦と分配の違い
配賦(Assessment)は二次原価要素を用いて費用を受け手へ振り替えます。一方、分配(Distribution)は元の一次原価要素を保ったまま配分します。原価要素の見え方が変わるため、レポート要件から選びます。S/4HANAでは二次原価要素は勘定コードとして管理される点も確認してください。
設定から実行まで
- 送付側の対象費用と受取側を決め、配賦基準のデータを用意する。
- 周期に有効期間、セグメント、原価要素、センダ・レシーバ、配賦基準を設定する。
- テスト実行で送付額、受取額、未配賦額、エラーを確認する。
- 実行後の伝票・原価センタレポートで、二重配賦や意図しない配分がないか照合する。
SAP GUIの典型例は実績配賦周期の登録がKSU1、実行がKSU5です。収益性分析への配賦はKEU1・KEU5など別の機能を使います。利用可能なトランザクションは環境に合わせて確認してください。