SCC4はSAPシステムのクライアントを管理するトランザクションです。開発、検証、本番で「カスタマイズを変更できるか」「変更を移送依頼に記録するか」が違うとき、まず確認する画面の一つです。設定はクライアント全体の変更可否に影響するため、対象クライアントと変更方針を明確にして扱います。
SCC4で確認する主な項目
| 項目 | 確認する意味 |
|---|---|
| クライアントロール | 開発・カスタマイズ・本番など、そのクライアントの用途を表す |
| クライアント依存オブジェクトの変更と移送 | クライアント依存のカスタマイズ変更を許すか、移送依頼に記録するか |
| クライアント非依存オブジェクトの変更 | リポジトリや全クライアントに関係する設定の変更可否 |
| クライアントコピー・比較の保護 | コピーや比較からの保護範囲 |
| 論理システム | システム間連携などで使うクライアントの識別 |
表示名や選択肢は製品版によって異なります。クライアントロールの表示だけで変更可否が決まるわけではありません。実際に影響する変更・移送の設定と、システム変更オプション、権限を合わせて確認します。
変更できないときの確認順
- ログオン先のシステムIDとクライアント番号を確認する。想定と違う環境で操作していないかを先に調べる。
SCC4で対象クライアントの変更・移送設定を表示する。クライアント依存か非依存かを対象オブジェクトで確認する。- 権限不足、移送依頼の状態、システム全体の変更禁止など、SCC4以外の原因も切り分ける。
- 変更が必要ならBASIS担当とプロジェクトの変更管理手順に沿って実施し、作業後の設定値まで確認する。
本番環境で一時的に設定を緩めることは広い範囲に影響します。画面で変更できないという理由だけで解除せず、移送を使うべき変更か、対象が限定された例外作業かを先に判断します。論理システムの変更も連携に影響し得るため、通常の設定変更より慎重な検討が必要です。
SCC1・SCU0・STMSとの違い
SCC4はクライアントの設定を管理します。SCC1は同じシステム内で移送依頼の内容を別クライアントへ取り込む操作、SCU0はカスタマイズの差分比較、STMSはシステム間の移送管理です。SCC4の設定を変えただけでデータがコピー・同期されるわけではありません。
参考・関連記事
- カスタマイズのクライアント依存・非依存の見方:設定の影響範囲
- SCC1でクライアント間の移送を行う方法:同一システム内の反映
- SCU0でカスタマイズを比較する方法:差分の確認
- STMSで移送を取り込む方法:システム間の移送