海外送金の基本的な流れ|SAPの支払処理と銀行結果の確認

海外送金は、国内の支払と同じく債務の確定から始まりますが、送金先情報、通貨、手数料、銀行間の経路を確認する作業が増えます。SAPで重要なのは、支払処理の実行、銀行への依頼、銀行での処理結果を分けて追うことです。

実務の流れ

  1. 請求書と仕入先の銀行情報を確認する。受取人名、口座番号、国・地域に応じたIBAN、銀行のBICなど必要項目は取引銀行の案内に合わせる。
  2. 支払方法、支払期日、通貨、負担する手数料、為替の扱いを確認する。
  3. SAPで支払提案を確認し、承認後に支払を実行する。
  4. 銀行が要求する形式の支払媒体を作り、銀行へ送る。形式は契約先銀行や導入方式に依存する。
  5. 受付・拒否・着金などの結果と銀行明細を照合し、未処理や差額を調査する。

F110で何が記録されるか

自動支払の基本はF110の支払提案から実行までで確認できます。通常の支払実行では支払伝票を転記し、債務の消込が発生します。一方、支払依頼や支払指図などを使う構成では、どの時点でどの会計伝票が作られるかが異なります。「海外送金ならF110実行時に仕訳が起きない」と一律には言えません。対象システムの支払方法・支払媒体・銀行連携の設計を確認してください。

照合で見落としやすい点

銀行が受け付けても着金が確定したとは限りません。受取人情報の誤りや銀行側の確認によって差し戻しになる場合があります。送金額と入出金額の差は、中継銀行手数料、受取銀行手数料、為替差額などを切り分けます。送金依頼番号、支払伝票、銀行明細、銀行からのステータスをつなげて追えるようにしておきます。

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