管理会計の領域で出てくる用語として『未確定債務』というものがあります。
言葉の通り、未確定な債務の事を指すのですが、具体的には財務会計(FI)ではまだ認識していない将来認識される予定の債務のことを未確定債務といいます。具体的には、MMの購買依頼もしくは購買発注伝票を登録してから請求書照合をして買掛金等の債務が発生するまでの間に参照情報として持つデータです。
シンプルな流れで言うと、『①購買依頼→②購買発注→③入庫→④請求書照合』という形でMMのトランザクションは流れるわけですが、④のタイミングで財務会計に連携して債務が計上されます。その前段階の①から③の段階では、将来債務が計上される予定だけど、まだ実際には計上されていない状態であり、それを未確定債務と呼んでいます。
これを認識する事で、将来のキャッシュアウトを早期に把握できるため、資金計画に活用出来るという事です。未確定債務を使用する場合は、管理領域で有効化する事と、内部指図で使う時は指図タイプでの有効化も必要です。
関連トランザクション
・管理領域のカスタマイズ:OKKP
・指図タイプのカスタマイズ:KOT2_OPA
・原価センタ 未確定債務明細:KSB2
・指図 未確定債務明細:KOB2
コメント