SAP画面の標準項目名が現場の用語と合わないときは、表示テキストの変更を検討できます。代表的な方法が、CMODのグローバル拡張にあるテキスト拡張です。ただし、変更するのは項目の意味や保存先ではなく、データエレメントのキーワード(画面で使うラベル)です。
テキスト拡張で変更できる範囲
ABAP Dictionaryのデータエレメントには、長さの異なる項目ラベルが定義されています。CMODのテキスト拡張では、対象データエレメントのキーワードや文書を変更できます。テキスト拡張は通常のカスタマEXIT実装と異なり、拡張プロジェクトへの割当を必要としません。
同じデータエレメントを参照する複数の画面へ影響する可能性があります。一方、画面側で個別に定義されたテキストやアプリ独自のUIには反映されない場合があります。変更前に対象項目の技術情報と利用箇所を調べてください。
CMODでの基本手順
- 対象画面で項目の技術情報を開き、データエレメントを確認します。項目名だけで判断しません。
CMODを起動し、メニューのグローバル拡張からテキスト拡張のキーワードを選びます。メニュー名はリリースや言語設定で異なることがあります。- データエレメントを指定し、必要な短・中・長のラベルを入力します。画面幅に応じて異なる長さが使われるため、すべて確認します。
- 保存後、対象画面と関連画面を表示し直して確認します。必要な言語ごとに表示を確認し、移送対象と反映先を整理します。
変更前に確認したいこと
- 業務上の意味が変わる名称にしない。名称だけ変えても入力チェックや後続処理は変わりません。
- 共通のデータエレメントなら他画面への影響を調査する。画面固有の文言変更には別の方法が必要です。
- 設定変更の前後で、利用部門、マニュアル、帳票などの呼称をそろえる。
データエレメント自体の型・長さやデータベース定義を変更する手順ではありません。項目の用途を変える要件なら、拡張項目や画面設計を含めて検討します。
参考・関連記事
- カスタマEXITの管理テーブル:CMODを使う拡張機能の調べ方
- ABAPの基本:開発要件との関係を整理する
- SE09・SE10で移送依頼を確認する方法:変更後の移送を確認する