固定資産は償却領域毎に償却キーを割り当てることで、減価償却費が計算されます。
固定資産の種類や減価償却方法などによって、どこまで償却するのか異なるため一律に計算することはできません。
平成19年の税制改正によって残存価額が廃止されたので、基本的には1円残すかどうかというだけなのですが、特殊な要件がある場合には、いくらか金額を残して減価償却を行わないといけなケースがあったりします。
その時に検討するカスタマイズについてです。
①トランザクションコード:OAY1
これは会社コードと償却領域の単位で残存価額いくらまで償却するかを指定するためのカスタマイズです。
『メモ値』という言葉で表現されていますが、つまり償却終了時点で1円残すかどうかを設定するものです。
②トランザクションコード:OAAW
上記①で指定したものの中でも資産クラスによってはメモ値を認識せず、0円まで償却したいものがあります。
無形固定資産なんかがそうですね。
その場合に、このカスタマイズを行うことで、その資産クラスに関しては全額償却するまでは償却計算の対象になるというものです。
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