外貨建ての債権・債務や外貨預金は、伝票登録時の換算額と決算日時点の換算額が異なることがあります。外貨評価は、その差額を期末の帳簿に反映する処理です。支払・入金で確定する為替差損益とは分けて考えます。
評価対象と事前確認
SAP ERP/S/4HANAの構成によって対象と画面は異なりますが、FAGL_FC_VALは外貨建未消込明細や外貨残高の評価に使われます。実行前に、評価基準日、会社コード、評価領域・評価方法、対象勘定、換算レートの種類と日付、差損益勘定・調整勘定を確認します。レートが未登録ならOB08などで管理するレートの設定担当者へ確認します。
FAGL_FC_VALの進め方
- 会社コード、評価基準日、評価領域、対象勘定などを指定する。
- 転記しないテスト実行で対象明細と評価差額を確認する。大きな差額は元伝票通貨・換算額・レートを追う。
- 評価方法と会計方針に合う結果であることを承認してから本実行する。
- 生成された会計伝票をFB03などで確認し、外貨建明細・総勘定元帳残高と照合する。
評価方法やシステム設定によって、評価差額の累積、翌期の反対仕訳、評価履歴の扱いが異なります。「必ず翌月に洗い替える」と決めつけず、実行設定と会計方針を確認してください。再実行・取消は対象日や既存評価履歴への影響を確かめます。
よくある差異
評価漏れでは、勘定の対象設定、消込日と評価基準日の関係、為替レート、元帳・通貨の指定を確認します。差額が想定より大きい場合は、取引レートと期末レート、評価単位、追加通貨の扱いを順に切り分けます。
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