【機能概要】
G/L勘定の残高を翌年度に繰り越しする処理。
【トランザクションコード】
F.16 もしくは FAGLGVTR
【利用シーン】
年度末の決算処理
【機能詳細説明】
損益計算書(P/L)科目の場合、該当期間(通常1年)に発生した金額のみを捉えれば良いのですが、貸借対照表(B/S)科目の場合は事業がスタートした時から今までの積み上げの金額が必要になります。(貸借対照表というのはその時点の財政状態を表現するレポートのため)
そのため、当期の貸借対照表の各勘定残高というのは、当年度に発生した増減の金額に加えて、期首時点の残高を加えた金額になります。
例えば、現金を期首の時点で5,000万円持っていて、当年度に3,000万円の収入と2,000万円の支払いがあったとしたら、当年度末の貸借対照表としては6,000万円と表示される必要があります。
システムとしては、この場合の期首残高の5,000万円は前年度から繰り越された金額という形で登録されていて、それを残高繰越機能で行っています。
新総勘定元帳(New-GL)を使っている場合は『FAGLGVTR』、使っていない場合は『F.16』というトランザクションで行い、結果は『FAGLFLEXT』、『GLT0』に繰越年度のレコードが作成されるイメージです。
これらの処理は何度でも実行できるため、残高繰越処理を行った後に、繰越元の年度で修正仕訳が入った場合などは、再度実行することが可能です。
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