配賦・付替の基準を定義する統計キー数値

管理会計(CO)モジュールの重要な機能として配賦・付替があります。管理会計の目的の1つとして原価計算というのがあり、間接費や共通費などをあらかじめ決められたルールに則って配分して、レポートを作成するのですが、費用を配分するためのオペレーションを配賦・付替と言います。

配賦・付替をする場合、その対象となる費用の特性に合わせて決められた基準を定義してそれを使って配賦や付替を行います。例えば、いろんな部署が共有しているオフィスフロアの電気代を使用面積で配賦したり、各部署の所属人数で配賦したりします。

SAPの管理会計モジュールで配賦をする場合に配賦基準として使用できるマスタとして統計キー数値というのがあります。

さっきの例でいうと使用面積、所属人数などの配賦基準を定義するマスタです。この統計キー数値に対して、各部署(原価センタ)の基準値(使用面積、所属人数 etc.)を登録しておくことで、その値で費用配分できます。

その統計キー数値の登録はトランザクションコード『KK01』で行います。変更・照会はその他トランザクションと同様に『KK02・KK03』です。また、配賦基準値の登録は『KP46』で行います。

その他関連トランザクションとしては、統計キー数値グループというのがあり、その他のグループ機能と同様に階層を作成する機能です。統計キー数値グループは『KBH1:登録、KBH2:変更、KBH3:照会』です。

また、統計キー数値のマスタ情報はテーブル『TKA03』に登録されているので、アドオン開発で使用する必要がある場合は、このテーブルから取得します。

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