SAPのレポートバリアントは、選択画面に入力する会社コード・期間・勘定などの条件を名前を付けて保存する仕組みです。毎回同じ条件を入力する手間を減らし、定期実行ジョブでも同じ選択条件を使えます。
バリアントを作成・利用する
- 対象レポートを開き、選択画面に条件を入力します。
- 画面の「バリアントとして保存」などから名前と説明を登録します。SE38でプログラムを指定してバリアントを保守する方法もあります。
- 次回は対象バリアントを呼び出し、展開された条件を確認してから実行します。
バリアントは対象プログラムの選択画面にひも付きます。プログラムが変われば同じ名前でも自動的に使い回せるわけではありません。選択画面の項目を変更した際は、既存バリアントが意図どおり動くか確認してください。
固定値と動的な値
固定の日付を保存すると、翌月も同じ日付のままです。定期処理で「実行月」「前月」などを使いたい場合は、選択変数やTVARVCのバリアント変数を設定します。変数の値はバリアントを利用する複数の処理に影響するため、更新時に利用先を確認します。
属性と運用上の注意
| 属性の例 | 意味 |
|---|---|
| 保護 | 変更できる利用者を制限するための属性 |
| バリアント一覧だけに表示 | 通常の呼出し一覧での見え方に関する属性 |
| バックグラウンド専用 | ジョブ実行向けのバリアントとして扱う属性 |
これらは別々の設定です。特に「一覧だけに表示」は保護やアクセス制御の代わりになりません。権限・移送・ジョブ登録の運用と合わせて管理します。作成画面や属性名はSAP GUIのバージョンで異なる場合があります。
参考・関連記事
- バリアント変数とTVARVC:定期実行する条件の更新
- SELECT-OPTIONSの条件指定:複数値・範囲が選択条件へ反映される仕組み
- SY-BATCHの使い方:バックグラウンド実行との関係
- ST22・SM37の確認方法:定期実行でエラーが出たときの調査