バリアント変数について

プログラムの選択画面の初期値を設定しておくための仕組みとして、バリアントというのがあります。

バリアントを利用する事で、条件指定の効率化が図れますが、設定したい値が固定値ではないケースもあります。

そんな時に活用出来るバリアント変数というものがあるので、簡単に説明しておきます。

 

バリアント変数テーブル

バリアント変数を管理しているテーブルには2つあります。

  • TVARV
  • TVARVC

 

どちらも同じ目的で、バリアントのために使用する変数データを保持するために用意されたテーブルですが、1点だけ違いがあります。

 

データが保存されるクライアントです。

TVARVについては、通常のテーブルと同様にログインクライアントがテーブルの主キーになっているクライアント項目にセットされます。

クライアント100にログインしている状態でデータを追加すると、TVARVのクライアント(MANDT)には”100″という値が保存されます。

 

一方、TVARVCはクライアント000に登録される形になります。

つまり、TVARVはクライアント依存、TVARVCはクライアント非依存データだという事です。

 

バリアント変数管理のトランザクションコード

TVARVおよび TVARVCは、SAP標準テーブルなのですが、特に他への影響も無いので直接更新しても問題は起こりませんが、一応、これらのテーブルを更新するためのトランザクションも提供されているので、基本的にはこれらを使いましょう。

 

  • STVARV:テーブルTVARV更新用
  • STVARVC:テーブルTVARVC更新用

 

ただ、日付関連や会計期間等の変数に関しては、自動で更新されるように仕組み化しておきたいケースがほとんどなので、その場合はアドオンプログラムを作成するなどして対応する事になると思います。

 

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