定期実行するレポートの選択条件を、実行のたびに手で書き換えたくない場合はバリアント変数が役立ちます。SAPでは動的な日付計算を使う方法と、TVARVCに保持した値を参照する方法があります。ここでは後者の管理方法を中心に説明します。
TVARVCとSTVARV・STVARVCの関係
TVARVCはバリアント用変数の値を保持するテーブルです。STVARVは現在のクライアントでTVARVCを保守し、STVARVCはクライアント000でTVARVCを保守する取引コードです。「STVARVはTVARV、STVARVCはTVARVC」という区別ではありません。TVARVCの値はクライアントごとに確認します。
変数の種類と設定例
| 種類 | 使い方の例 |
|---|---|
| パラメータ | 会社コードを一つ保持する |
| 選択オプション | 勘定範囲や複数条件を保持する |
バリアントの対象項目で「選択変数」を指定し、TVARVCに登録した変数名を結び付けます。選択オプションでは条件の包含・除外、比較演算子、下限・上限の組合せが必要です。レポート側の項目形式に合う値を設定し、バリアントを呼び出して展開結果を確認します。
運用で気を付けること
- 同じ変数名を参照する複数のバリアントに変更が反映されます。更新前に利用先を確認します。
- 開発・品質・本番の各クライアントで値が一致するとは限りません。移送やコピー後は実行先の値を確認します。
- 「前月末」のように実行日で変わる値は、用意された動的日付変数で足りるか先に検討します。
- テーブルへの直接更新ではなく、保守画面と権限・変更管理の手順を使います。
参考・関連記事
- バリアントの基本:選択条件の保存と利用
- 会計期間の基本:期間条件を設定する前に
- OB52で転記期間を開閉する方法:年度・期間を扱う別の設定
- クライアント依存・非依存の見方:実行先クライアントの値の確認