実地棚卸では、現物の数量を数えてSAPの帳簿在庫と比較し、確認した差異を転記します。SAP GUIの標準的な流れはMI01 → MI04 → MI20 → MI07です。倉庫管理方式やS/4HANAのFiori利用状況によって画面は変わるため、対象在庫と権限を最初に確認してください。
棚卸の4段階
| 段階 | 主なコード | 確認内容 |
|---|---|---|
| 棚卸伝票の作成 | MI01 | 品目・プラント・保管場所・棚卸日を指定 |
| 実数の入力 | MI04 | 数えた数量を入力。現物がゼロならゼロ検数を明示 |
| 差異の確認 | MI20 | 帳簿数量と実数、差異数量・金額を調べる |
| 差異の転記 | MI07 | 承認後に在庫差異を転記し、物料伝票と会計影響を確認 |
数え間違いが疑われる場合はMI11で再検数を指示できます。MI10は伝票作成・検数・差異処理をまとめる用途がありますが、承認や職務分離が必要な運用では通常フローとの使い分けを決めてください。
差異を転記する前の確認
- 棚卸基準時点を決め、入出庫の締切と現場のカウント範囲を合わせる。
- 品目・プラント・保管場所・在庫区分・ロットが対象と一致するか確認する。
- 大きな差異は再検数し、未転記の入出庫や移動中在庫を調べる。
- 差異転記後に物料伝票、在庫残高、評価対象なら会計伝票を照合する。
正式な棚卸差異を、根拠を残さずMIGOの任意の入出庫で調整する運用は避けます。棚卸伝票を使うと検数から差異転記まで追跡できます。