受注生産と見込生産の違い|SAP PPの計画戦略と所要量

製造業の生産形態は、顧客の注文を受けてから製品を作る受注生産(MTO)と、需要を予測して先に作る見込生産(MTS)に大きく分けられます。同じ会社でも製品や工程ごとに組み合わせることがあります。

違いを比較

観点 受注生産 見込生産
生産の起点 顧客の受注 需要予測・在庫補充
在庫 顧客注文とひも付けて管理する構成が多い 共通在庫から出荷する構成が多い
利点 個別仕様への対応と完成品在庫の抑制 短納期の出荷、まとめ生産
注意点 受注から納品までのリードタイム 予測外れによる過剰在庫・欠品

SAP PPで変わる設定とデータ

生産形態は品目マスタの計画方針、所要量の種類、在庫の管理方法に影響します。標準の代表例では戦略グループ20が受注生産、40が最終組立ありの見込生産です。ただし戦略40では受注が計画独立所要量を消費するなど、単純な「受注を見ない生産」ではありません。採用戦略と消費設定を必ず確認します。

見込生産では計画独立所要量(PIR)を登録し、MRPで調達・生産の提案につなげます。受注生産では受注所要量を起点とします。BOMを展開すると部品の従属所要量が生まれます。

設計時の質問

  • 完成品と部品をどこまで共通在庫にするか。
  • 顧客別の仕様、原価、在庫を追跡する必要があるか。
  • 需要予測の精度と許容できる納期・在庫量はどの程度か。
  • 半製品まで見込みで用意し、最終組立だけ受注後に行うか。

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