全ての取引は会計伝票に仕訳で記録される

主にSAPコンサルとしてキャリアをスタートした方や、SAPコンサルにキャリアチェンジしたいと考えている方に役立つ情報を提供していきたいということで、知っておきたいSAPシステムや業務知識について書いていってます。

まだもう少し導入部分になりますが、今回は会計伝票についての話となります。

SAPのシステムでは、様々なトランザクションデータの記録として伝票を登録する形になります。『SAPシステムでは』と枕詞を置きましたが、SAPシステムでなくても、事業をする上で大切なことは伝票を作成して記録します。100円ショップ等に行って事務用品の棚を見てもらったら、手書き用の色々な伝票が販売されているので、それをみてもイメージが出来るかもしれませんね。

SAPシステムでは、従来は手書きで記録していたような内容をデータとして保存出来るような仕組みになっており、〇〇伝票という形で各モジュールで扱うことになります。

財務会計(FI)でも当然伝票は発生することになり、その最も重要なものが『会計伝票』と呼ばれるものです。

財務会計の目的として、財務諸表を作成してステークホルダーに開示すること、というのは以前の記事で書きましたが、財務諸表を作成するには日々どんな取り引きが行われたのかを記録しておく必要があります。その取引の記録を行うために使用されるのが『簿記』というもので、簿記では仕訳という形で取り引きが記録されます。

会計が苦手な方やあまり馴染みがない方には、難解に感じるかもしれませんが、借方・貸方という2面で取引を表す仕訳を記録することで、どんな取り引きが行われたのかを認識出来るようになっており、SAPシステムではそれを会計伝票で表現します。

つまり、SAPの財務会計においては、全ての取引に対して会計伝票が登録されており、財務諸表の金額の根拠を確認したいなら会計伝票までブレイクダウンしていけば良いということになります。

この会計伝票のパターンとしては、財務会計に閉じた内容なら直接会計伝票を登録しますし、販売管理や購買管理などのモジュールから連携されてきて自動で登録されるケースもあります。

詳しい業務シナリオについては、追々書いていけたら良いなと思っているので、ここでは深掘りしませんが、何かしら金額が動く内容の取引や業務オペレーションが発生した時には会計伝票が登録される、という点だけ押さえておいてください。

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