固定資産の減価償却をどの帳簿価額で止めるかは、メモ価額と残存価額(償却限度価額)を区別して考えます。SAP FI-AAでは、会社コード・償却領域に共通するメモ価額と、資産クラス側の適用除外、個別資産の残存価額をそれぞれ設定できます。元記事の取引コード「OAY1」は誤記で、メモ価額の設定はOAYI(末尾は英字のI)です。
OAYIとOAAWの役割
| 取引コード | 主な設定 |
|---|---|
| OAYI | 会社コード・償却領域に適用するメモ価額 |
| OAAW | 資産クラスで「メモ価額を考慮しない」設定 |
OAAWの設定変更は、原則として変更後に作成する資産マスタへ反映されます。既存資産の同じ属性が自動で変わるとは限りません。既存資産への適用が必要な場合は、資産マスタの値と変更方法を個別に確認します。
メモ価額と残存価額は同じではない
メモ価額は、償却済み資産を帳簿上で識別するために残す小額です。一方、個別資産の残存価額・カットオフ価額は、償却領域の資産マスタで金額を指定したり、償却キーに残存価額キーを割り当てたりして制御します。税務上の取り扱いも資産の種類や制度で異なるため、「必ず1円残す」と一般化せず、会計方針と対象償却領域を確認してください。
設定変更時の確認手順
- 対象の会社コード、償却領域、資産クラスと既存資産の有無を整理します。
- OAYI・OAAWと資産マスタ、償却キーの設定を確認します。
- 新規資産と既存資産で計画償却額・期末帳簿価額を試算し、意図した金額で止まるか確認します。
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