収益性分析(CO-PA)の組織構造「分析対象」について

SAP ERPの各モジュールにはそれぞれ組織を表すオブジェクトがあります。

財務会計(FI)の場合は会社コード、販売管理(SD)の場合は販売組織などがそれにあたり、管理会計(CO)には管理領域がありますが、管理会計の中でも収益性分析(CO-PA)には「分析対象」というものがあります。

分析対象というネーミングからも分かる通り、収益性を分析するためのキーとなる項目となっており、収益性分析を使う場合には必ず定義する必要があるものです。収益性分析では、特性という分析の切り口(取引先別、エリア別など)と値項目(変動製造費、固定加工費など)を定義してレポーティング出来るようにシステム設定していきますが、それらを定義する箱のようなイメージだと思ってもらったら良いと思います。

ちなみに、SAPの収益性分析には大きく分けて「勘定ベース」と「原価ベース」という2種類の形式があり、原価ベースの場合に値項目を定義する形になります。(勘定ベースの時は勘定コードが値項目の役割を担うので、定義する必要がありません)

分析対象は1つの会社につき1つ定義することもできますし、1つの分析対象に対して複数の会社を割り当てることも可能です。そこはシステムの設計によりますので、要件に合わせて決めていくことになります。

●関連トランザクション

・分析対象設定:KEBC

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