小口現金出納帳

事業のメインストリームに関わる、売掛金や買掛金については、振込や電子記録債権などの即時で現金で支払う事というのは少ないのですが、定常的に発生するものでは無い小さな金額の支払いについては現金で行うこともあります。

例えば、オフィスの電球が急に切れたので買いに行くというような、いつ起こるか分からず、また金額的に少額な支出に即時に対応出来るように、手持ち金庫に数万円の現金のみ入れておくという運用をしている企業があります。最近だと、キャッシュレス決済も普及してきているので、そういう形に切り替えている企業もあるかもしれませんが、まだまだ従来通りの運用を続けている企業も多いと思います。

そういう時に『小口現金』という勘定で、その小口現金の出入り(支出・収入)を管理するのが、小口現金出納帳です。これも『〜帳』と付いている事から分かる通り、昔は専用のフォーマットで用意された紙に手書きしていましたが、今の時代に手書きの帳簿を付けている企業は少ないので、小口現金出納帳もデジタル管理するようになっています。

SAPの機能としても、小口現金出納帳を管理するための機能が用意されており、必要に応じて使用出来るようになっています。

企業によっては、小口現金出納帳の機能は使わずに、FB50など通常の会計伝票起票のトランザクションを使用して小口現金の処理を記帳し、明細の管理はFAGLL03(もしくはFBL3N)で把握するというケースもよくあります。(その場合、小口現金明細のソートキーなどに費目等を記載する運用ルールにしておくと、収入・支出の理由についても一目で把握出来るので便利です)

関連トランザクション

FBCJ:小口現金出納帳

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

RELATED

コメント

この記事へのコメントはありません。